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古民家。大きな山は越えた。私の体は以前より動けるようになった。

Captain Seina

5年くらい前だっけか。キューバから日本に帰って来た頃。床に敷いた布団から起き上がろうとしたら、起き上がれなかった。
ずっとベッドでの暮らしをしていたのでびっくりした。
更年期のせいもあったと思うけど、ほんとうにびっくりした。
帰国後ピアノを習う事にした。数時間練習をする日が数日続いたら、腱鞘炎になった。
身体が変。変化している。
その後、頭痛が酷い事が時々あり、病院に行くと案の定、高血圧。
とりあえず、血圧を下げる薬を飲んで、運動をして、タバコもやめた。添加物も減らした。

今、54歳。春に、55歳ね。
更年期障害らしき症状が顕著に出てきた47歳からがしんどかったです。
今は、とりあえずは頭痛もなくなり、以前よりいろいろと動けるようになった。

この家に越してきて1年半。
本当に大変だった。
ほんとに、住める状態じゃなく、6畳ほどの板の間にとりあえず壁に漆喰を塗り、そこで寝起きをしてた。
友達が来たら、「(家)広いわね」とよく言われる。
だけど、使える場所は少なくて、広くても修繕にいそしむしかなく、資材や工具を置く物置状態だった。
庭も草や木が伸び放題で、ジャングル状態。野菜を植えてみてもほとんど育たない。地下茎と言われる草の根を掘り起こしたり、木の根を切ったり、木を切ったり。
何度も嫌になったし、腹も立った。
汗だくだし、力仕事でギックリ腰になったり。

昨日、ふと、広縁の椅子に座って読書をしていたら、「家、広いな」って思った。
昔ながらの6畳と8畳の繋がる和室。
板の間が約6畳。
広縁という縁側は一部屋分くらいの広さがる。
奥には、増築の洋室が10畳はあると思う。この洋室も床がベコベコでカビだらけでどうしようもなかったけど、今はすごくいいよ。

50代のオバサンには酷な作業だらけだった。体も痛いし、動かないから、ほんと、泣きながらやってた。
だけど、私は、以前より元気になったし、体も動くようになった。
野草や筍を採って来て食べたり、野菜を作ってみたり。
添加物もかなり少なくなった。
自然の事や、日本の家の事を知って行ったりもしてる。

キューバの暮らしも挑戦だった。
この家と暮らしに挑戦した。
なんとか、心地よくなり、ここが好きになった。

出来ないじゃなく、やってみた。
いい挑戦だった。
なんて、安心したら、きっとまた難が来る、家。
それでも、この古民家、大きな山を越えた気がする。
この家、楽しいです。